【実践例】"先延ばし"をロジカルに克服!|“朝起きる”を例にタスク分解×多次元分析 of ロジカルシンキング
ロジカルシンキングを活用して先延ばし癖を克服!朝起きるタスクを例に、タスク分解×多次元分析で即実行&習慣化する方法を解説。今日から使えるテクニック満載。
はじめに
■ 朝を、ギリギリまで寝てませんか?
資格の勉強、転職の情報収集、朝食をたべる。
朝やったほうがいいと思うけど、出来ない。
アラームを止めて二度寝し、電車ギリギリまで布団の中...
これ、「自分の心が弱い」とか、「体質」だとか、
あいまいな理由で後回しにしていませんか?
あいまいなものは、ロジカルシンキングで解決しましょう!
■ この記事でやること
「先延ばししてしまう自分がイヤ…」「どうしてもやる気が出ない…」
と感じることは、誰にでもありますよね。
この記事では先延ばしの代表例に、
「朝起きる」をロジカルシンキングを使って対策を練ります。
やることは、タスクの分解と多次元分析です。
ここでは小さなタスクを見える化し、先延ばしをグッと減らす方法をお伝えします。
この記事では、下記の画像の内容について説明します。
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タスク分解と多次元分析
タスク分解
■ 自分の扱えるサイズにする
朝起きる、というと漠然としすぎです。
自分の扱えるサイズに切り分けるのがコツです。
「朝起きる」を分解すると、
- 目を開ける
- 深く呼吸をする、意識を明確にしていく
- 布団から出る
↓
「目を開ける」だけならできるな。
「深い呼吸なら」できるな。
と、すぐ出来るんじゃないかと思えるくらいに切り分けるのがポイントです。
■ なぜ「小さく切り分け」有効なのか?
人間には、「曖昧性回避バイアス」というものがあります。
曖昧性回避バイアスとは、結果や過程が不明瞭なものを避けるという、人間の心理的な性質です。
この対策として非常に有効なのが要素分解です。
切り分けるだけで、これだけでも手を付けよう、と動き出せるようになります。
この要素分解は、モチベーション管理にも使えます。
【5分で読める】ロジカルシンキングでモチベーション管理!要素分解と作業興奮とポモドーロの活用
切り分けたら、それぞれの動作の属性を考えます。(=評価します)
もっと「簡単だな、得だな」と心理的ハードルを下げます。
※分解の基礎から知りたい!という方はこちらの記事をどうぞ。
多次元分析
■ 多次元分析とは
多次元分析とは、「複数の評価軸で物事をとらえる分析手法」です。
簡単に言うと、「いろんな角度から考える」ということです。
※角度=次元
■ 例:コストの観点
ここでは例に、コストの観点から考えます。
下記の、3つの評価軸で朝起きるタスクを見ます。
- 時間コスト
- 費用(お金のコスト)
- 労力のコスト
本来なら三つの動作に対してそれぞれ行うべきですが、
どれも同じなので、ここではまとめて表にします。
3つの評価軸 | 「朝起きる」の例 |
---|---|
作業の所要時間 (時間コスト) | 約10秒~1分 驚くほど短時間で終わる |
使うお金 (金銭的コスト) | 0円。タダ。費用ゼロ。 勉強や副業するとプラス+に。 |
労力 (体力的コスト) | 軽作業。 |
結論、「即完・無料・軽作業」です。
「朝起きる」というタスクは、簡単な作業に分類にできるはずなんです。
■ 朝起きるのは、簡単なはず
「即完・無料・軽作業」で、
本来なら「朝起きる」は非常に簡単なはずです。
ビジネスでも日常でも、多くのタスクはこの分解×多次元分析で、
即着手できるような状態になります。
もしまだできない場合、
「朝起きる」には独自の特殊要因が隠れていると想定されます。
意志力の観点、習慣化
■ 意志力とは?
意志力とは、「選択・判断に使うパワー」です。
ロイ・バウマイスターという心理学者が、『意志の力』という本で提唱しました。
意志力=筋肉説(意志力は筋肉のように疲労し、また鍛えることもできる)ロイ・バウマイスター, ジョン・ティアニー 著ほか. WILLPOWER意志力の科学, インターシフト, 2013.5. 978-4-7726-9535-0. https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000002-I024384098
「判断する」は、実は相当なパワーを消費します。
なぜか?ここで、有限な資源である意志力を使うためです。
「判断」には、いろんな情報と関係性の把握、未来予測、責任、考えることがたくさんあります。
それを一瞬にギュッ!とするのだから、疲れるのは当然です。
日常動作を考える際にはこの「意志力」がキーファクターでしょう。
※心理的・身体的な専門的な話は意志力の延長です
■ 習慣化されると意志力は使わない
毎日の歯磨きは、「やるかやらないか」を考えていません。
意志力を使わないのです。
意志力を使わない=習慣化、です。
「朝起きる」が、時間やトリガーが不規則な場合、意志力を要します。
→「起きる・起きない」の判断で猛烈なパワーを使います。
■ 「朝起きる」を「習慣化」することを検討する
筆者は、朝5時に起きています。
何も考えていません。意志力を使っていません。
起きるのは当たり前になり、猛烈につらいということはないです。
これは、意志力を極力消耗しないようにと、
自身の意識改革をロジカルシンキング、要素分解で実際にやった賜物です。
日常タスクは、観点:習慣化 / 意志力 が大事でしょう。
まとめ
「朝起きる」を例に、先延ばし癖への対策テンプレを挙げました。
- 分解でタスクを極細化
- 評価軸の多次元分析で、さらに心理的ハードルを下げる
- それで解決しないものは、特殊観点を考慮する
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ロジカルシンキングを応用しての対策、ご参考になれば幸いです。