ロジカルシンキング仕事術

ロジカルシンキング仕事術

【即実践】二階級上の視点を身に着ける、現場4ステップ実践法:仕事術×ロジカルシンキング

年1~2%の雀の涙昇給にサヨナラ!ロジカルシンキングで二階級上の視点を身につけ、上司の論理を読み解いていく4つの実践ステップで昇進・年収アップを実現する方法を解説します。

【即実践】二階級上の視点を身に着ける、現場4ステップ実践法:仕事術×ロジカルシンキング

はじめに —筆者も経験した、上がらない年収問題—

昔筆者が新卒で在籍した会社。

年1〜2%の昇給も「制度」も、
月3,000円の昇給、雀の涙程度、、、

年収もポジションも上げるには、何が必要か?
答えは“ロジカルシンキングで「二階級上の視点」を持つこと"でした。

結果として、年収は以上になりました。

この記事では、二階級上の視点を身に着ける仕事術、
筆者もやっている実践法を記載します。


1. ロジカルシンキングで掴む「二階級上の視点」とは

1.1 昇進・年収アップに必須の「視座のロジック」

ビジネス書でよく見る「二階級上の視点」。
これは単なる“マインドの持ち方”ではありません。

自分の立場を、全体構造の中で捉える思考法です。

組織のピラミッド図イメージ
組織のピラミッド図イメージ

現場スタッフなら、
「課長」「部長」どんな指標・課題を追っているか。

その背後ロジック(なぜ、そういった背景でそれを重要視しているか?)を読む。

自分の報告やアウトプットも、
部長・役員だったら何を見るか?」という前提でまとめる。

ロジカルシンキングを鍛えることで、

「自分の仕事=会社全体の構造の中のどこ?」

を俯瞰し次の役職を「予習」できる。

逆に、これが出来ない人は、上司に「何を見てるかわかってない」「ズレてる」と見なされます。

目指すのは、
論理的に説明できる → 上司と“あうん”の呼吸が取れるのがあるべき姿。
という状態。

上司が「この件、どうなってる?」と聞いてくる背景には、
必ず“全体最適”や“リスク管理”など、より大きな視点での論理があります

作業目線だけで返答するのは、ピント外れで信頼を失います。
ピントを合わるコミュニケーションはこちらの記事に記載しています。1

この、組織構造自身の立ち位置の把握 
→ 仕事との結び付けは、
  ロジカルシンキングの要素分解再構築を繰り返すことで、自身の腑に落ちていきます。


2. ロジカルに見抜け:上司のタイプと出世戦略

2.1 上司のタイプ診断、“保身型上司”を論理的に分析する

出世や昇進の「論理」として大事な観点の一つは、
自身のコントロール可能領域とコントロール不可領域を大別し、それぞれの対策を立てていくことだろうとおもいます。

対策を立てるうえで最もインパクトが大きいものは何か、
と効果が最大化する要因を考えると、
上司の特性がコントロール不可で最もインパクトが大きいものとして上がるだろう。

会社員組織では、
自分よりできる部下を素直に評価しない「保身型」上司が圧倒的多数という残念な事実があります。

それもそのはず、50代以降は、PCすら入社時になかった世代。
若手が少し頑張るだけで資料・ITスキルはすぐ追い抜かれるどころか、
面白くない50代ばかりです

2.2 保身型上司の思考と対処法

保身型上司は「減点主義」です。
月一の遅刻やウェブ閲覧など、“穴”を見つけて昇進NG材料を探します。

を見せると大きく減点してくるので、
非常にたちが悪く、コスパも悪い

10の結果を得る(年収・昇進)のために、
全体のバランスを効率化(程よくサボり結果を最大化する)
ということができず、常に気を抜けなくなる。

このタイプの対策は主に一つ。

「論理的に考えても、人は変えられないので離れる」、
のが最適解の一つでしょう。

異動、転職など“自分の最適なリソース活用”、がコスパがよく正攻法です。


3. 【実践法】視点を身に着ける、現場4ステップ実践法

ここからは具体的に、
「二階級上の視点」を自身の中で育てる方法を記載します。

実践4ステップまとめ画像
実践4ステップまとめ画像

3.1 会議・カレンダー分析で“上の動き”を把握

まずやるのは、下記。

上司・部長の予定や会議を把握!! by GoogleカレンダーやOutlook

自身の作業は最もインパクトを受ける外部要因
上からの方針変更や、新しい施策の提示などです。

このトップダウンに、
いかに先手を取るか、がカレンダーです。

さらに細かくは、以下のようなことができます。

■実践

  • その会議が「何を決める場か」「どんな論点があるか」を
    ネットやAIでリサーチし“テンプレート化”
  • 会議直後の上司に「大変そうですね」と聞くと、
    現場の論点・課題(部長/役員の関心事)が拾える。
    情報が自分に集まることで“全体構造の中の自分の位置”が論理的に見える。

3.2 議事録・社内資料で“本質ロジック”を掴む

会議など、議事録・資料で方針が示されます。

その方針を示したコンパスを、直接読むべきです。

■実践

  • 社内フォルダから会議資料・議事録を入手。
  • 良い会議は課題→議論→結論”のMECEな論理構造が明快だが、
    グチャグチャな資料も逆にチャンス。
  • 断片資料を自分で論理的に整理し直せば、
    “ロジカルシンキングができる賢い人材”として一目置かれる

3.3 飲み会・雑談で“上の論理”を体得する

雑談は大事です。

心理的に近くなれば、
落ちてくる情報の質と量が上がります。

その極地が、飲みニケーションです。

これは、オフィスでは聞かれてはまずい話も出来るようにするという、
制約を開放するという意図です。

場・空間のコントロール、外部要因の影響を言語化できていると、
飲みニケーションの大事さがわかります。


オフィスでは話せないこと、上長の本心本音は、
考えればオフィスでは出てこないものと分かります。
周りの目がありますから。

自分を昇進させてくれるのか、くれないのか。

聞けるのは、定時後の居酒屋しかないんです。

■実践

  • 今どき飲み会は…と思われがちだが、
    部下からの「ちょっと一杯どうですか」は価値大。自分から声をかける。
  • ここで、さっきの会議や資料で得た「論点」をぶつけると
    「お、この子は全体が見えている」と好印象。
    次の昇進候補として“リスト入り”しやすい。

3.4 “仮想上司”として自分で資料作成トレーニング

ロジカルシンキングに大事なのは、論理を自身で組み立てることもそうですが、
キーファクターを特定すること → 入手することです。

キーファクターの入手は、実践の3.1-3.3で遂行されます。

あとは、未来の自分の作業を予測し、
キーファクターを業務的に処理する練習をすべき。

■実践

  • 土日や空き時間に、「自分が課長・部長だったらどうまとめるか?」というロジックで資料を作る。
    「ドキュメントセンス」=論理的アウトプット力を高めてくれる。

まとめ:年収アップ・昇進の鍵は「ロジカルシンキング×二階級上の視点」

  • 昇進や年収アップは「運や人柄」よりも、"全体構造を俯瞰する“ロジカルシンキング""二階級上の視点”が本質。
  • 上司の論理・組織の動きを常に意識し、自分の仕事を“論理的に”説明できる人が、最終的に抜擢されていく。
  • あなたも今日から、即実践あるのみ!

限界戦闘プロジェクトマネージャー